イラレ(ipad版)で和風デザイン「青海波」背景パターン作成を図解で解説。

和風デザイン「青海波」の作り方

イラレ(ipad版)で和風デザイン「青海波」背景パターン作成


こんにちは、WebデザイナーのMayaです。
前回に引き続き、年賀状やお正月デザインに活用できそうな和柄背景パターンをご紹介。

今回は吉祥文様「青海波 (せいがいは)」の作り方をご説明します。青海波は、日本でも伝統的な文様としてよく見かけるデザインですが、実はエジプトやペルシャなど世界各地でも古くから見られる文様です。

連なる半円を互い違いに重ねた扇状の意匠。その無限に広がる波の模様は、人々の穏やかな暮らしと未来永劫の幸せを願う想いが込められ、古くから吉祥文様として、能楽の衣装や着物の柄にも用いられてきました。

縁起の良いデザインですので、是非覚えて使ってみて下さいね👍

イラストレーター (iPad版) 「青海波(せいがいは)」パターンの作り方

ここからは、Illustrator(iPad版)を使用して、青海波の背景パターンの作り方をご紹介していきます。

💡 Point
事前にガイドとグリッドを表示し、「スマートガイド」にチェックを入れておくと作業がしやすいです。

1. パターンの元となる青海波 (せいがいは) を作成する

まずはパターンの元となる青海波のオブジェクトを作っていきます。

手順1左側にあるツールバーのシェイプから「円」を選択し正円を作ります。正円はタッチショートカットの真ん中を長押しした状態でペンを引くと作成できますよ。任意の色で塗と線を指定します。(線の色は白系にするとわかりやすいです。)

手順2先ほど作成した正円を複製し、サイズを小さくして、大きな円の中心に手前に配置します。

手順3選択ツールに切り替えて、作成した円2つを選択します。

手順4右側タスクバーからリピートのブレンドを選択します。

手順5プロパティ画面に切り替え、ブレンドのステップ数を「2」に変更します。

手順6好みのサイズまで縮小し、左上に配置します。右側タスクバーのオブジェクトから「分割・拡張」を選びます。

これでパターンの元となるオブジェクトの用意ができました。

2.リピート グリッド機能を使ってパターンを作成する

ここからはイラストレーターの便利なグリッド機能を使って一気にパターンを制作していきます。
手順7右側タスクバーの下から2番目にある「リピート」から「グリッド」を選択します。

手順8プロパティ画面に切り替え、リピートグリッドエリアで横並びの間隔を「0px」に変更、グリッドの種類は「真ん中」を選択します。

手順9オブジェクトの左側にある青色のつまみを、ペンで持ち上げて扇状の形に見えるまで位置を調整します。美しい青海波の模様に仕上がりました✨

手順10最後に右と下にあるバー表示エリアを調整して好みのサイズまで広げます。


3.補足:クリッピングマスクの使い方

作成したパターンは、任意のシェイプでマスクして好みの形に変えることができます。簡単ですので是非覚えて活用して下さい。
手順11四角や丸など好きなシェイプを用意して、パターンの手前に配置します。両方を選択ツールで選択し、右タスクバーのオブジェクトから「クリッピングマスクを作成」を選択します。

クリッピングマスク適用後
シェイプに沿った形にマスクされました👍


色や線の細さを変えてお洒落な和柄背景パターンを作ってみよう

青海波のバリエーション
線の細さや、塗りと線の色の組み合わせで、バリエーション豊かでお洒落な背景パターンを色々作ることができますよ。

楽しみながら作ってみて下さいね🎨
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イラレ(ipad版)を使った和柄パターン「矢絣」の作り方。年賀状や和風デザインを華やかに。

イラレipadを使った和柄背景パターン矢絣の作り方

こんにちは、WebデザイナーのMayaです。

今回はイラストレーター(iPad版) のリピート機能「グリッド」を用いて、和柄模様「矢絣(やがすり)」の背景パターンの作り方をご紹介します。

矢絣(やがすり)とは「矢羽根」をモチーフとした日本古来のデザイン。
矢は射るとまっすぐに飛び、戻ることがないため、古くから縁起の良い柄として重宝されてきました。現代でも人気の和柄模様です👍

年賀状づくりや和風デザインの素材制作として、是非チャレンジしてみてください。和柄の背景パターン素材は一度作っておくと、Webデザインやブログのアイキャッチ画像、チラシ、バナーづくりなどさまざまなシーンで活用できますよ😊


イラストレーター (iPad版) 「矢絣(やがすり)」パターンの作り方


それではiPadのイラレアプリを使って矢絣パターンの作り方を、たっぷりの画像とともに説明していきます。

操作の前に!
制作を開始するまえに、右側タスクバーの上から3番目にある「ガイドとグリッド」を表示し、「スマートガイド」にチェックを入れておきましょう。


1. パターンの元を作成する

パターンの元まずはパターンの元となる上図のようなオブジェクトを作成します。長方形ツールを使ってA~Dのパーツを順に用意していきます。

矢の作り方-ステップ1画面左側のツールバーにあるシェイプ機能から長方形を選び、アートボード上に細長い長方形「A」を作成します。

ステップ2-矢柄背景パターンの作り方これを複製し右隣にピッタリとくっつくように並べ、幅を広げて長方形「B」を作ります。

ステップ3長方形「B」をスタイラスペンでダブルタップしダイレクト選択します。右2箇所の点(アンカーポイント)を選択し、上に持ちあげます。

ステップ4再び選択ツールに切り替えて長方形「B」を選択し、コンテキストウィジェットの「複製」を選択します。

ステップ5複製されたオブジェクトを右隣にピッタリくっつけて配置し「塗り」を任意の色に変更し、長方形「C」を作成します。

ステップ6同様に、細長い長方形「A」も複製して右隣にピッタリくっつけ「D」を作成し、塗りの色を変更します。(最初は2色使いが分かりやすくてオススメです。)

パターンの元これでパターンの元となるオブジェクトが完成しました🙆

2. リピート機能の「グリッド」を使って背景パターンを作成する

パターン機能の使い方-1選択ツールで4つのオブジェクトを全て選択した状態で、タッチショートカットを押しながら、サイズを小さくしておきます。

パターン機能の使い方-2右側のタスクバーにあるリピートから「グリッド」を選択します。

リピートグリッドタスクバーのプロパティを表示し、リピートグリッドエリアにある「行の反転」と「列を反転」の計3箇所を、上図のように選択します。

表示位置の調整左と上に表示された水色の「 >< 」ボタンをドラッグして、縦横の掲載位置をそれぞれ整えていきます。横方向は真ん中の芯が重なるように、縦方向は矢がピッタリ重なるところまでドラッグして調整します。

ハンドルでサイズを調整最後にハンドルで表示範囲を広げ、サイズを調整して仕上げて完成です!
お疲れさまでした👏


矢羽根の色やサイズを調整すれば、モダンでお洒落な背景パターンに

グリッド機能で作った矢絣背景パターン矢羽根の幅サイズや色を変えるだけで、グッとモダンで洗練された印象に仕上がります。

時間があるときに、様々なパターンで作成してストックしておけば、時短にもなります。色々と試して自分好みの「矢絣」パターンを作成して楽しんでみて下さいね🎨
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イラストレーターの便利機能「ラジアル」の使い方(iPad版)

イラストレーターipad「ラジアル」機能の使い方

イラストレーターの便利機能「ラジアル」


こんにちは、Mayaです。
イラストレーターに備わっている便利なリピート機能のひとつ「ラジアル」をご存じでしょうか?

ラジアル機能とは、円形にオブジェクトを均等に配置してくれるリピート機能です。

今回はiPad版のイラストレーターアプリを用いてラジアル機能の使い方を詳しくご紹介します。一度覚えてしまえば正確で美しいベクター素材が作れるようになり、制作の幅が広がりますよ🎨

イラストレーター (iPad版) ラジアル機能の使い方


それではラジアル機能の使い方を画像と動画を交えてご紹介していきます。

1. パターン用のオブジェクトを作成する

オブジェクトの作成
アートボード上にオブジェクトを作成します。
最初は簡単な形からトライしてみましょう。

今回はごくシンプルな円にしましたが、
用意するオブジェクトによって多種多様なパターンを作成できます。

オブジェクトを選択
次に「選択ツール」に切り替えて、
先ほど作成したオブジェクトを選択しておきます。

2. ラジアル機能を適用する

ラジアル機能を適用
パネル右側、下から2番目にある「リピート」から「ラジアル」を選択します。

ラジアルが適用された円形
これでオブジェクトにラジアル機能が適用されました。
円形に沿ってインスタンスが均等に表示されていますね ◎

3. 好みのイメージに仕上げる


ここからはオブジェクトに表示された青線の各コントロール機能を使用して、
好みの形に仕上げていきます。
ラジアルのコントロール機能
コントロール機能では以下の調整が行えます。

・インスタンスの表示数を変更
・インスタンスの間隔や傾きの調整
・表示サイズの拡大・縮小
・適用する範囲の指定 (分割線をドラッグしてインスタンスを半分だけに適用したりも👍)
コントロール機能でラジアルを調整

インスタンスの表示数はプロパティでも設定可能

プロパティからインスタンスの数を変更
インスタンス数の調整はプロパティ画面でも行えます。

オブジェクトを選択した状態で、パネル右側のプロパティアイコンをタップし、下へスライドさせていくと、リピートラジアルの個数が入力できるエリアがあります。こちらで任意の数値を入力して変更することも可能です。


ラジアル適用後にオブジェクトをアウトライン化する手順

ラジアル適用後のアウトライン化
ラジアル適用後にアウトライン化するには、オブジェクトを選択した状態で、パネル右側のオブジェクトから「分割・拡張」を選択すればOKです。

アウトライン化されたインスタンス
これでインスタンスがアウトライン化され、
個々のオブジェクトとして選択できるようになります。

イラレの便利機能「ラジアル」を活用してベクターアートを楽しもう!


ラジアル機能を習得すると、時計や花、花火など、
規則的なイメージ素材を作成する際に有効活用できます。

イラレのラジアル機能の活用例
例えば、金沢で有名な前田家の家紋「加賀梅鉢」も、
イラレのラジアル機能を使えばわずか5分でこのとおり😃

イラレのラジアル機能で制作した前田家家紋
ちなみに私は、和のフレーム素材やあしらいを作る際によく利用しています。
イラレで作成した和のあしらい

リピート機能を駆使すれば、複雑な模様も短時間で作成することができます。是非、いろいろな形で試してみてくださいね。
 
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