金沢城の「三十間長屋(読み:さんじっけんながや)」2021年10月訪問。
金沢市の三十間長屋(読み:さんじっけんながや)
前回訪問の玉泉院丸庭園に引き続き、金沢城公園内をお散歩。
今回は、敷地内の南西側にある「三十間長屋(さんじっけんながや)」をご紹介します。
→前回記事 2021年10月初秋の玉泉院丸庭園は金沢らしい雅な散策スポットです。
https://in-a-tranz.net/weblog/log/gyokuseninmaru_garden_kanazawa_city.html
金沢市民の誰もが"さんじゅっけんながや"と呼ぶ、三十間長屋ですが
公式ホームページでは"さんじっけんながや"と明記されています。
Note:The Sanjikken Nagaya(built in 1858) was an armory and is a National Important Cultural Property.
金沢城の趣ある遺構「三十間長屋 (さんじっけんながや)」
極楽橋からみた三十間長屋 (2021年10月撮影)
先日ご紹介した、金沢市丸の内の玉泉院丸庭園 (ぎょくせんいんまるていえん)を東へ進み、
極楽橋を渡れば奥に三十間長屋(さんじっけんながや)が現れます。
詳細な三十間長屋の地図と道順(ルート)は、下記のGoogleマップを参照下さい。
※「拡大地図を表示」でGoogleマップが開きます。
三十間長屋とは?
「長屋」とは金沢城独自の呼び名で倉庫と防壁を兼ねた建物の事を言います。
金沢城以外の城郭では通称「多聞櫓(たもんやぐら)」と呼ばれます。
そして「三十間」は、建物の長さを表しています。
1間の長さは約181.8cm。
つまり30間は、54.54メートルほどの長さになります。
ただ、現存する三十間長屋は、実際のところ長さ26.5間 (48.2m) なんだそうですよ。
三十間長屋の歴史
三十間長屋の歴史は古く、
江戸時代初期にはすでに創建されていたとのことですが、
宝暦9年(1759)の大火で消失、
その後、暫くは三十間長屋の土台である石垣だけが残る状態だったそうです。
現在の三十間長屋は安静5年 (1858年) に再建されたもので、
現存する金沢城の貴重な遺構のひとつとなっています。
歴史的価値が高いと三十間長屋は評価を受けて、
昭和32年(1957年)に国の重要文化財に指定されました。
白漆喰に海鼠壁が特徴的な三十間長屋の意匠
金沢城公園・三十間長屋の美しい海鼠壁 (2021年10月撮影)
白い漆喰に、海鼠壁(なまこかべ)の端正な意匠が美しいですね。
ちなみに海鼠壁は石川門や橋爪門でもみることができますよ。
平瓦の黒色部分は長い歴史の中、経年変化によって瓦の1枚1枚が
変化し、趣きある三十間長屋の姿を形成しています。
当時の"金沢"を感じる事が出来る場所です。
ぐるっと三十間長屋の裏側へまわってみると、
立派な唐破風(からはふ)や千鳥破風(ちどりはふ)の出しを見ることができます。
観光客の皆さんは、良く反対側が三十間長屋の正面だと
誤解されるそうですが、実は西側が表なんです。
金沢城で長屋と云えば「五十間長屋」が一般的に知られていますが、
古くから金沢市民の身近にある、趣ある三十間長屋もおすすめです。
五十間と三十間長屋の特徴を比べてみるのも楽しいですよ👍
金沢城公園・三十間長屋
住所:〒920-0937 石川県金沢市丸の内1-1
休業日:年中無休
開園時間:
3/1から10/15迄 7:00~18:00 (退園時間)
10/16から2月末 8:00~17:00 (退園時間)
※早朝開園あり
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/info/#morning
駐車場:近隣のコインパーキング利用
注意事項:ペットの持ち込み禁止、禁煙
金沢城公園 公式サイト
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
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