玉泉院丸庭園は金沢らしい雅な散策スポットです。

初秋の玉泉院丸庭園

金沢市丸の内エリアの玉泉院丸庭園へ行って来ました。


Webデザインで必要となる豊かな発想力を培うために、
お休みの日は金沢の建築物や風景を楽しみながら散策しています。

有り難いことに金沢には歴史的な建造物が多く
刺激を得られる魅力的な散策スポットが沢山あります✨

今回は先日訪れた初秋の「玉泉院丸庭園」をご紹介します。

2021-10月初秋に金沢の雅な玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)を散策しました。


玉泉院丸庭園の全景

金沢の玉泉院丸庭園は、加賀藩二代藩主前田利長の正室・玉泉院 (織田信長の娘 永姫)の亡き後、
三代藩主である利常がその屋敷跡に作庭をはじめたと言われています。

その後、5代綱紀や13代斉泰によって玉泉院丸庭園は維持されていましたが、
廃藩により姿を消しました。

そして再び美しい庭園として蘇ったのは2015年のことです。

【ちょっと補足】
二代、三代と聞くと親子と思われがちですが、利長と利常は異母兄弟。
ちなみに利長の母は正室まつ、利常の母はまつの侍女千代 (のちの寿福院) です。

金沢市の玉泉院丸庭園Googleマップです。




玉泉院丸庭園は「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」の様式で、
池の周囲をぐるっと一周しながら鑑賞できる庭園になっています。

見る場所によって風景が違う為、玉泉院丸庭園を散策する楽しみが増えます。

玉泉院丸庭園の水源は、金沢城内に引かれた辰巳用水です。
池には一の島、二の島、三の島と名付けられた、3つの中島があり、
そこから木橋をはじめ石橋、土橋など趣のある5つの橋が架けられています。

玉泉院丸庭園の美を一層引き立ててくれる一の島にかかる木橋は、能登ひば製。
植物保存のため、橋は渡れないのが残念です。

また、玉泉院丸庭園奥には色彩豊かな石垣群や、段落ちの滝などもあり、
城下町金沢らしい加賀百万石時代の優雅な佇まいと歴史が垣間見えます。

玉泉院丸庭園内の植栽は赤松、石川県産の黒松、しだれ桜、もみじなど。
冬には松に雪吊りが施され、金沢らしい特有の美しさを鑑賞できますよ。

庭園を鑑賞しながら「玉泉庵」で美味しいお抹茶を


玉泉庵の外観

江戸時代に、庭の整備管理を行う役所「露地役所」があった場所に建てられた休憩処が玉泉庵(ぎょくせんあん)です。

玉泉庵は木造平屋建て、屋根は木の薄板を幾重にも重ねて施工する杮葺き(こけらぶき)です。
日本古来の伝統的な屋根葺き手法のひとつです。

玉泉庵

玉泉院丸庭園に漂う静寂の中、休憩処から望む雅な大名庭園は
まるで江戸時代の金沢にタイムスリップした様な体験です。

玉泉庵の茶室ではオリジナルの金沢上生菓子が添えられた
お抹茶セット(730円)で優雅なひとときを過ごすことも出来ます。

休憩処 玉泉庵
営業:朝9時から夕方4時半 (受付は午後4時まで)

玉泉院丸庭園と尾山神社を繋ぐ鼠多門(ねずみたもん)


鼠多門

明治17年に火災により消失した鼠多門(ねずみたもん)、
2020年に完成し、約140年ぶりに鼠多門が蘇りました。

なまこ壁と黒漆喰の目地が特徴的な鼠多門です。

そして尾山神社(金谷出丸)と 玉泉院丸庭園を結ぶ
金沢場内で最も大きい木橋が鼠多門橋(ねずみたもんばし)です。

現在は、だいぶ香りが無くなりましたが、
公開直後の鼠多門橋からは、能登ヒバの良い香りが辺りに漂っていました。
 
週末の金・土、そして祝日の前日などにはライトアップが行われ、
昼間とはまた違った幻想的な鼠多門橋の雰囲気が楽しめます。


玉泉院丸庭園 (ぎょくせんいんまるていえん)

住所:〒920-0937 石川県金沢市丸の内1-1
料金:無料
営業時間:季節によって変動あり
3/1~10/15は朝7時~夕方6時まで
10/16~2月末は朝8時~夕方5時まで
定休日:なし
駐車場:なし (近隣にコインパーキング有り)

・石川県公式ホームページ
玉泉院丸庭園
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/gyokusen-in/

鼠多門・鼠多門橋
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/nezumitamon/
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