もはや稀少車のマーキュリー・コロニーパークとカプリスワゴンの関係性。

もはや稀少車のマーキュリー・コロニーパーク

もはや稀少車のマーキュリー・コロニーパーク


2000年代頃までなら、安価なクルマとして普通に見かけた、
マーキュリーのコロニーパークも今や稀少車となってしまいました。

70年代後半にGMがフルサイズ車を大幅にダウンサイジング。
カプリス・ワゴンもこの時に小型化され、燃費規制に対応しました。

小型化されたと言っても、全長は5.5メートル前後で日本車に比べれば
明らかに巨体。そしてアメ人が大好きなV8エンジンにFR駆動です。

カプリスワゴン発売から2年後に登場したコロニーパーク


1977年に登場した、カプリスワゴンに遅れること2年後。

フォードもダウンサイジングを実施。
マーキュリー・グランドマーキーをベースに、6代目コロニーパークが登場しました。

この時点で両車とも「全長5.5m前後・FR・V8・ボディオンフレーム」
という共通フォーマットです。
エクステリアデザインも両車は同じ保守的なコンセプト。

フルサイズワゴンからSUVへ


当時、フルサイズ・ワゴンは「郊外のファミリーカー」として一定の需要を維持していました。
しかし、SUV(シボレー・ブレイザー、フォード・ブロンコ等)が台頭し、ワゴンの需要は徐々に縮小。

コロニーパークとカプリス・ワゴンは「古き良きアメリカ車」を求める保守層に支えられ、
当時は、フルサイズワゴン市場を分け合っていました。

90年代に入り、Fordはワゴン市場をミニバン(エアロスター、後のウィンドスター)や
SUV(エクスプローラー等)にシフトします。

1991年式マーキュリー・コロニーパーク最終モデルのリア

コロニーパークとカプリスワゴンの関係性


この1991年式のマーキュリー・コロニーパークをリアから眺めると、
同年代のカプリスワゴンとの関係性が良く解ります。

コロニーパークは、この年がラストイヤー。
一方、カプリスは1991年にフルモデルチェンジ(通称「バブル・カプリス」)。
丸みを帯びた新デザインで、ワゴンも継続で販売しました。

当時、カプリス、カプリスワゴンとも多くが日本へ並行輸入され、
価格の安さとガソリン安(当時はレギュラーが100円前後)で大人気でした。

日本で大人気となったV6エンジンOHV仕様のカプリスワゴン


特にV6エンジン仕様は、日本では税制面でランニングコスト安となる為、
店頭に並ぶ前に、売れてしまうほど大人気。

V8エンジンの2気筒分をカットしたカプリスV6はOHVの間々でしたが、
フォードのV6は、OHCでサウンドの違いから不人気でした。

フォードのV6は「シャー」と滑らかなサウンドに比べると、
GMのV6は「ドロドロッ」とした低音で、アイドル時は「ゴロゴロ」と鼓動感。
これが、アメ人の琴線を刺激する要因です。

そんな、コロニーパークも年に数回、見る程度。
60年代、70年代のアメ車と同様に、もはや稀少車となってしまいました。

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